ボニーさん
素敵なゲストとともに、おしゃべりのアウトバーンを駆け抜ける六本木ジャンクションのお時間です
今週のゲストは、BONNIE PINKさんです。こんばんは
「こんばんはー」
はじめまして。
「はじめましてー」
金剛地武志と申します。
なんとお呼びすればいいんでしょうかねぇ、ボニーピンクさん、
「"ボニー"で。"ピンク"て呼ぶ人はあんまりいないんで」
"ピンクさん"ではない(笑)
「(笑)"ボニー"の方がいいかなーって」
ボニーさん。
友達にもそういう呼ばれ方をされるんですか
「や、友達には本名で(笑)。"香織"と呼ばれてます」
香織さん。なるほどね
"ボニーさん"から"香織さん"になるかならないかで
「親密度が」
わかる、というわけなんですよ。
初対面の我々が4日間でどこまで親密になれるか、そこをテーマにですね、BONNIE PINKさんのすべてを掘り下げていきたいと思います。
初日はBONNIE PINKさんの歴史についてお伺いしたいと。
ミュージシャンデビューしてもう10年。
「11年目なんですけど、10周年中です」
ベスト盤。これは10周年を記念してということなんですね。
「そうですね、10周年の締めに、ベスト盤を出して。」
『Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-』というタイトルですね。
長いですか、10年。
「10年は…そうですね、割とあっという間でしたけど、
私デビューした頃学生だったんですよ。
大学通ってて、しかも京都に住んでたので、最初は学業優先で色々スケジュールも組んでもらってたから、
こう、二足のわらじストて感じで」
わらじスト。
「(笑)学校行って、予習とかもちゃんとして」
ちゃんと卒業されて。立派ですね
「出席とって、ギリギリ単位もセーフで卒論も書いて卒業したんですけど、
デビューして1年、2年間くらいはまだ関西に住んでたんで。
卒業を機に上京して、で、それからずっと東京なんですけど」
じゃあ卒業して、"ミュージシャンでやるぞ"という感じでした?
「そうですね…
でもまだ、そんなに売れたりしてなかったんで、やっていけるかなぁみたいな感じで、おそるおそる上京したのは覚えてます(笑)」
不安を鞄に詰めて。(笑)
「(笑)そうそうそう。
ウチの事務所の社長が"ちゃんと音楽だけでやっていけるようにレールを敷いたげるから、ついてけぇ"みたいに、出会ったときに言ってくれたんで」
ほー、それは心強い
「それやったらついて行こうと思って。」
11年間で印象深い出来事は。
それぞれに印象深いでしょうけども。
「印象深い出来事はいろいろ…
スウェーデンに行ったっていうのも、私にとって初外国だったですね、スウェーデンが」
あ、そうなんですか
「レコーディングで行ったのが23のときかなぁ」
トーレさん。
「はい、トーレ・ヨハンソンと仕事をしたり」*1
タンバリンスタジオで
「はい、レコーディングしてました」
半分、自分の庭みたいな。第二のふるさと的な。
「私の行ったマルメって街はすごくちっちゃいので、もう、2、3日回れば完璧に把握できるくらいちっちゃい街なんですよ。
だからマルメは結構わかります。でも首都のストックホルムとかには行ったことないんですよ」
あ、そうなんですか(笑)
「だからスウェーデンをわかった顔してたら怒られそうっていうか(笑)
"首都知らんやん!"みたいな」
でもずっとスタジオこもりきりですもんね
「でも気分転換で公園に散歩に行ったりとか」
やっぱり全然違います?
「うん、違います。
日本だとスタジオの外出ても街みたいな景色のところが多いんだけど、
スウェーデンはスタジオ出たら牧場みたいな」
牧場!(笑)
「(笑)それちょっと極端に言ってしまいましたが、
割と"みどり"ーっって感じなんですよ。どこの方角見ても。池があったりとか」
じゃぁ割と田舎、というか
「そうですね」
話戻るんですけど、11年前の自分にアドバイスするとしたら、何かありますかね。
なんて言います?
「んー…"あと10年は生きてるから心配せんでもええで"とか、言うかもしれない」
(笑)
"心配しなくてもいい"。
それは言ってあげたいですね、なるほどね
「なんかこう、20代前半の時とかって、ずーっとモヤモヤっと不安だったような気がするんですよ。
何に対してなのか…将来にのことなのか…自分の生死のことなのか、
なにかわからないけども、色々モヤモヤしてずーっと悩んでる日々だったような記憶があるから、
"そんな悩まんでも、結構イケるで?"(笑)みたいなことを言ってあげたいような気もするけど、
でも当時の私にそういうこと言ってくれた年上の人もいたんですね。
でもやっぱり理解しようとしてもできなかっったから、やっぱりどんなに人に言われても自分が経験して悟るしかないと思うから、
10年前の自分に何を言っても、たぶん"ほっといて"みたいな(笑)こと言いそう。
"私今困ってんねん!"みたいな」
20代は内向的というか
「んー、10代かな?そのころ特に、内向的でしたね」
なんか、わかります。
マイナスの方向でも突き詰めていったら、なにかのパワーになるんじゃないかと思いますよね。
それでやってみたけど、あんまり結果出てこないっていう。
「そうそうそうそう。
なんか、思い詰めてましたね。で、それがちょっとかっこいいかもって思ってたときもあったと思うし」
わかります
「でも今は全然違うから…。あ、人間って変わるんだなと、思いましたね」
"人間って変わる"。
「(笑)」
そうですよね、変わります
そろそろ一曲。今日はそのベストアルバムから
「冒頭に入ってる曲にしようかと思います。私の赤毛時代の曲なんですけど」
赤毛時代。
変わりますよ人間は。
「(笑)」
※曲:BONNIE PINK「HEAVEN'S KITCHEN」
この曲は初期の頃のなんですよね。
悩んでいた頃、若かった頃の、一曲。
「そうですね、とがってた頃の(笑)」
その頃の曲からも含め。『Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-』
「初回盤だけDVDもついてて3枚組になってるんですよ。
だからこっちのほうがパッケージも分厚くて、かっこいいんですよ。
ぜひ初回盤をお求めいただければと思います」
DVD見ましたけど、水もしたたるですよね
「水攻め多いんですよ。PVで」
水攻め(笑)
距離を縮めようというコンセプトなんですけど、いかがですかね
今の距離は何m位という感じですか
「3m…」
3m。これいい距離ですね。
「(笑)」
マイクを挟んだ実際の距離は1.2、1.4mくらいなんですけど、3mと。
「そうそうそう(笑)」
かなり引いてる、といった状況ですかこれ?(笑)
「遠のいてる?(笑)そんなことないですけどね」
この距離をずんずん縮めていこうと思ってます。
あしたはBONNIE PINKさんの「日常」についてお話をお伺いしようと思います。
※曲:JURASSIC 5「WORK IT OUT」
ここで問題です。
東京23区で、「もっといっぱいキスがしたい」と思ってる人が住んでる区はどこでしょう。
*1:アルバム「Heaven's Kitchen」「evil and flowers」