ボニピンさん3回目


素敵なゲストをお呼びしておしゃべりのアウトバーン駆け抜け中、六本木ジャンクションです。
今週はBONNIE PINKさんをお迎えしてます。


今週は距離を縮める、初対面の人間がどこまで仲良くなれるかという実験ですよこれ。
というわけで3日目です。
今日はお仕事についてお話をお伺いしていこうかと思うんですけど
もう、開けっぴろげにお願いします。


まずは音楽仕事。
「音楽に関わらせてもらって11年目なんですけど」
怒濤のリリースラッシュですね、最近はまた
「そうですねー、10周年祭り中なので」
あ、そういうことなんだ
「お祭り中は色々やっとこうと思って、いつもの倍くらいがんばってるんですけど」


まずはCMソング。
「『A Perfect Sky』って曲を6月に出して、それも入ったベスト盤が出たんですけど」
自分の曲をベスト盤にして聴くとどうですか?10年間の歩みっていうのは
「んー、初期のは、やっぱり恥ずかしいですね。
あんかここちょっと歌のツメ甘いんじゃない?って思ったり、
発声というか、声のトーンが心地よくないなと思ったりとか、今の私だったら注文出したりする感じなんですけど、
でもその時代があって今に来てるから全然受け止められるんですけど、
普通にちょっと、恥ずかしいっていうのはありますね。
でもいろんなタイプの曲書いてきたんだなって、バーッて聴き直して思ったし、
内容はシングルコレクションなんですけど、一口にシングルっていってもいろんなものがあったし、
それを一気に聴けるって面白いなって思いましたね」


音楽を作るときはどんな形で作るんですか。ギターとか…
「昔はピアノで書いてたんですけど、97,8年頃からギターで書くようになって」
なんの変化があったんでしょう
「それまでギターやったことなかったんですよ」
あ、それまでは弾けなかった。
「たまたま人から譲り受けたお古のギターがあって、
でも弾けないしなと思って、せっかく貰ったんだし弾きたいと思ったんだけど、コードとか覚えるのがめんどくさかったんで(笑)
とりあえず指でいくつか弦を押さえて、いいコードが見つかるまで試し試しやってたら
いくつかコード、気持ちいい和音が見つかって、それをつなげて曲を作ったんですよ。
で、それをずっと練習してたらちょっとずつ上手くなって。
だからそうやって作曲するようになったんですけど」

新しい、初めて触れる楽器って作曲に結びつきますよね
「そうですね、すごくインスパイヤされましたね、アコースティックギターの音色に。
私が好んで聴いてたシンガーソングライターの音楽って、ギターで書いてた人が多かったんで、絶対影響とかも受けてたわけで、
それをアコギを手にしたときに、その自分の素養が出てきた感じがしましたね」

あこがれの人って誰ですか
ジョニ・ミッチェルとかリッキー・リー・ジョンーズとかジェイムス・テイラーとかニック・ドレイクとか…
アコギつま弾き系みたいな人が多いのかなぁ」

立ち姿というか、そこに憧れるんですかね
「なんかこう…男前な人が…(笑)
男前ってのはハンサムっていうのと違って、凜とした人が好きですね」


音楽以外の仕事、最近ありましたね。
映画『嫌われ松子の一生』にご出演なさって。
役柄もすごかったですけど
ソープ嬢の役でした」
演技の仕事はこれが初めて
「初めてですよ。演技っていうか映画も初めてで、どうしようと思って。
でも台詞も2行くらいだったので(笑)
劇中で歌を歌ってるんですけど、その曲を書くことも含めてオファーをいただいたんですよ。
だから音楽の仕事に台詞が2行おまけでついてきたんだと思ってやろう、と思って引き受けたんですけど、
でも蓋明けたらすごい衣装着て、真っ赤な口紅ひいて、青いヅラかぶって。
日頃経験したことのない経験をしたんで、おもしろかったんですけど、
でもだいぶ周りの人やファンに驚かれました」

どんな反応が
「たぶんそれまで私とソープ嬢っていうのが結びつかなかったんだと思うんですけど」
そうですね、"うわー、思い切っちゃったな"っていう。
「"なんでまた?""なにがあったの?"みたいな驚きを与えてしまったんですけど、
でも、自分は一つのカテゴリーに固まっていくのが怖い人間なんで、
どんどん自分壊しをしていきたいから、それには持ってこいのお仕事だったですね」

なるほど、
誰も予想してなかったっていうのをやってやったっていう感じ
「そうですね」
ではそのその劇中歌を


※曲:BONNIE PINK「LOVE IS BUBBLE」


これバブルですね。泡姫の泡、ですよね。
「愛は泡のように、はかなく…
でも泡立てたら大きくもできるよっていう、愛って難しいね、ていう歌です(笑)まとめました、今」

難しいんです。愛は(笑)


今回、距離を縮めようというコンセプトなんですが、
今日あたりはどうですかねぇ
「今日は、そうだなぁ…2m02。」
2m02。誰かの身長みたいな(笑)でっかい人みたいな
「もうちょっとですね。」
もうちょい。でもまだ手を伸ばしても届かない、てとこですね
「ジャンプしたら届くかも(笑)」
ジャンプして。そこだ。
…2m02、誰だろ、ムルアカさん?(笑)


明日はBONNIE PINKさんの「夏」について。
夏というイメージは…
「ないですか?」
あまりなかったですけども、この『A PERFECT SKY』も完全に夏ですもんね
「本来夏ですから」
夏はお好き。
「はい。夏女キャンペーン中です」
キャンペーン中…(笑)


※曲;FARFESTA「PRIVATE EYES」