人生の大事なことはみんな寅さんに教わった


※エンタテイメントエクスプレス。ゲストはニック・ラシェイ。セレブ。


東海林さんありがとうございます。
東海林さんの目がハートマークとドルマークの点滅になってたの、皆さんお見えになってたでしょうね。


明日8/4は寅さんこと渥美清さんの命日ということで、皆さんから「男はつらいよ、女はつらいよ」メッセージを受け付けていますが、皆さん結構くすぶってらっしゃる。
それじゃぁね、第二の寅さんになれませんよ!
平成の寅さんに…別に狙ってませんか?狙ってない?
狙ってんの俺?そういう話ですか?


ここからは寅さんのありがたいお言葉から人生の進むべき道を探っていこうという、
JAM THE WORLDばりに高尚でありがたいコーナー、展開していこうと思います。


まずこの世界は男と女しかいません。
この小さな星で男と女が出会う。
そこで生まれるもの、それは、恋です。
恋ってなんですか。
その問いに、寅さんはこういう答えを与えてくれます。

寅「博、おまえがさくらのこと恋したときは、寝ても醒めてもさくらのことしか頭になかったろ?
 何見たって全部さくらに見えちゃったろ!え?」
博「それほどでも」
寅「なんだお前、そうじゃねぇのか?」
博「だって飯も食わなきゃいかんし、仕事だってしなきゃいけないし」
寅「ホォ、そうかい。お前、そんな気分でさくらに恋をしていたのか?
 いいかい?恋なんてそんな生やさしいもんじゃないぞ?
 メシを食うときも、ウンコをするときも、もうその人のことで頭がいっぱいよ。
 なんだかこう、胸ン中がやわらかーくなるような気持ちでさ。
 ちょっとした音でも、たとえば、千里先で針がポトンッと落ちても、
 ウワーッ!!となるような、そんなやさしい気持ちになって、
 "いい、この人のためならなんでもしてやろう"と、
 命なんか惜しくない、
 "ねェ寅ちゃん、あたしのために死んでくれる?"と言われたら、
 "ありがとう"と言ってすぐ死ねる。
 それが恋というもんじゃないだろうか。どうかね社長」
社長「俺ァ見合い結婚だからね。申し訳ない」
寅「帰れタコ」

"博、恋愛はそんなもんじゃないぞ"ということなんですよ。
ナニの時もその人のことで頭いっぱい、それが恋ですよ。
続いては


そんな恋ですが、うまくいかない恋もある。
ハートブレイクしたら、そんなとき、どうすりゃいいんだ!
寅さん、どうすりゃいいんですか!?

寅「ばか、日本の男はそんなことは言わないよ。
 何も言わない、目で言うよ。
 "おまえのこと、愛しているよ"。
 すると向こうも目で答えるな。
 "悪いけど"。
 するとこちらも目で答えるな。
 "わかりました、いつまでもお幸せに"。
 そのままくるっと背中を向けて黙って去る。
 それが日本の男のやり方よ」

そういうことです。
わめかない、暴れない、じたばたしてもはじまらないんです。
くるっと背を向けて歩いていきましょうよ。
それが日本の男のやり方です。


それでも人は生きていかなければならない。
恋に破れても、また次の恋を探さなければならない。
なぜ私は生きてるのか。
なぜ人は人生を生きなければならないのか。
寅さん、教えてください!

満男「あのさ、」
寅「なんだぃ」
満男「人間ってさ」
寅「人間?人間がどうした?」
満男「人間はなんのために生きてんのかな」
寅「ンーな、難しいこと訊くなァ。
 んー…、なんていうかなぁ…
 ほら、"あァ、生まれてきて良かったな"って思うことが、何遍かあるじゃない。ね?
 そのために人間生きてんじゃないのか?」
満男「ふーん…」
寅「そのうち、おまえにもそういうときが来るよ。ン?
 がんばれ。うん」

やっぱり、生きてて良かった、そう思う瞬間が僕にもあるんですよね。