所さんを迎えて


ここからは、素敵なゲストをお迎えして楽しく愉快なトークをお送りする六本木ジャンクションです!
今週はゲストに、この方にお越しいただきました!!
お世話になっております!
「どうもこんにちは、こんばんはですね。
 金剛地さんってこういうことやってるんですね」

そうなんですよ!
「知らなかったあ」
いやほんともう、お世話になってます
「今年の4月から始めるようになってってお話聞きましたけど。一歩一歩積み上げてく最中ですね。
 その最中に私を呼んでいいんでしょうか」

いやもう、ここでまさに所さんの出番なんですよ。
「大丈夫なのほんとに?私どっちかっていうとFMに向いてない声ですよ。声質は」
いやいや、大丈夫です。私やってますから。


「いつもこういう、きれいなところでやってるんですね」
はい。
このへんは本当に風光明媚ですよ。
そしてまた、夜景きれいですからね。
「さっきここへ来るのにね。車で来るじゃないですか。
ウチのクルマ車高低いんで、指定されたところに入んないんですよ。
そこでいざない係が、またしゃれた格好してんだ。駐車場やってんのに。
いざない係がきれいな格好して"こちら"へみたいな。チケット取んのかなって思ったら。
で、"これどうすんの"って訊いたら
"や、ちょっとおまちください"って、指示のとおり行ったんですよ。
んで入れたら機械の方が、"車高が低すぎてダメです"とかなんとか、
そんな生意気なこというんだよ機械のクセに」

機械のクセに。じゃぁあとでとっちめておきます。
「で、"一人で降りてください"とか言われて。
"もしかしたらそれで車高がちょっと上がるかもしれないから"とか言って。
もう一回入れたの。したらやっぱり"ダメです"って。
で、また"出てください"っつって。
うちのスタッフがひとりゲートの向こうにいて。車が出たらゲート閉まるじゃない。
ちょうどこっちに来るときに頭ガツンってなって、死んだんじゃないかと思うように。
したらガードマンが"あ、どうもすんませーん"とか言いながらね。
今度は"P2の方に平置きできますから"って。
で、ぐるぐる回ってP2に入るんですけど、
ぐるぐる回って、駐車場の中もぐるぐるまた回って。
満車満車でやたら回って方向がわからない。
今わたしがどっち向いてるのかがわからない」

実際ほんとわからないんですよね。
「これ帰りに"単独で帰れ"っつってもわかりませんよわたし。
すいませんけどP2のDの何番までいざなってください、帰りに。
帰りのこときちっとしとかないと、落ち着いて放送できないからね。途方に暮れるから」

ほんとにねぇ、最初わかんないですよね、この六本木ヒルズってとこは。迷路ですよ。
「もうちょっとわかりやすくすればいいじゃんねぇ」
そうですよ、ほんとに
「もうちょっと四角に停めるみたいなねぇ。ぐるぐるぐるぐる回しやがって。
わたしね、今日は駐車場のクレームに来たんじゃないですよ

そうでした!


金剛地さんが"所さんがアルバム出したから、どうですか?"って、それで来たんです」
そうです!
「アルバムったって写真集じゃないですよ?あたりまえですよそんなん。
私の写真集なんて売れるわけないんだから」

ミュージシャン所ジョージさんですから。


「あ。こないだ金剛地さん、テレ東の番組で三線弾いてたじゃないですか」
あーそうなんですよ。
「上手なもんですね」
あれは、あの場で借りて
「あの場で借りてあの場でできるってもんじゃないでしょう」
僕実は、いろいろ器用でですね。楽器弾けるんですよ。
「だってエアギターやってるじゃないですか」
エアギターは、エアーなんですけどね(笑)
「だからそういうものなのかなと思ってたら、ちゃんと弾くこともするんだね」
実は僕も所さんにあこがれて、シンガーソングコメディアンを(笑)
「わけのわからない(笑)
そういうのやめた方がいいですよ。
あのね、ちゃんと"ソングライター"だって言った方がいいと思いますよ。
私もデビューした頃ね、
"気持ちの中にソングライターがあれば何やったっていいんだ"と。
TV出て名前を売るのが大事なんだからと。
時代劇もやりましょう、何でもやりましょう。
でもね、何でもやりましょうでも
自分はソングライターだと思ってても、世間はそう思わないのね

まさに今そういう状況です僕!(笑)
「うん、そうなのよ!
 だからソングライター以外のことやっちゃうと、なかなか前へ進まないね」


前へ進まない。
「だって30年進まないんだもん。30年ですよ?」
でも素敵な30年じゃないですか。
「おかしいよね。
"上司にしたいナンバーワン"とかね。
"父親にしたいナンバーワン"なんて持ち上げてるけどね。
父親が出したんだから買えっつーの。ねぇ?」

はははは!(笑)
そりゃそうですよね!
上司が出したんだから部下は買えっつーんだよ」
上司のだから義理でも買えっていう話ですよねぇ。
「しかもね、いろいろ魅力的なアルバムで、欲しいことは欲しいの。
でも買うまでじゃないみたい

(笑)
「くれるもんならいただきたいなと。
"無料でもってって"っていうと飛ぶように持ってっちゃうのね」

"お父さんならちょうだいよ"っていう。
「そうそう、そういう状況なんだよ。なれなれしいんだよ奴らは。リスナーは。
ごめん、買って。ほんとに。
3枚くらい買って近所に配ったっていいんだから。
もしくは国で買い上げてお金の換わりに使うっていうのもいいよね」

そうですね、これ、もう、貨幣経済に、通貨のかわりに。
「(笑)金剛地さんって真面目だから、話なんでも合わせるね」
何でもとりあえず乗っかっとこうよと。(笑)
心ないですねぇ僕ねぇやっぱり(笑)


「僕ね、今日は金剛地さんとつもる話もあるんで。
また金剛地さんの人となりも知らないから、
だから曲かけなくてもいいですよ

そんな!(笑)
「もったいないもん、これ」
(笑)
「買った人だけの特典みたいな」
買った人だけの特典(笑)
「出てるって噂。どっかで」


ニューアルバム『安全第二』。
「これねぇ、なんでもよかったんだけど、なかなか思いつかなかったのね。
で、まぁ、"安全第二でいいや"みたいな」

"第二でいいや"。なるほど。
5年ぶりということなんですね。
「そうですねー。5年間歌全然作ってなかったの」
あ、そうなんですか
「わたしね、ひとつのことに夢中になっちゃうとやんないんですよ」
その間何やってらっしゃったんですか
「えっと、何やってたんだろ。夢中になってたことも忘れちゃった。
それはなんでかっていうと、これやっちゃったでしょ。
で、今これに夢中だから。ちょっと前のことみんな忘れちゃってるんだよ」

どんどんどんどん新しいことが入ってきて。
「だから歌番組とかやってると、そん時は歌に関わってるんで歌作るんですよ。
その関わりがなくなっちゃうと遠ざかっちゃうんですよね。
あ、そうそう、写真集出したんですよ。
キャラクターナビゲーション*1とか。人形使って遊ぶやつね。
そういうのやってたりとか、あとはなんだろな、
あ、人に歌書いたりとか。そっちの方向やってたんで。こっちはおろそかになっちゃうんですよ」

人に楽曲提供されてるんですよね。実はいろいろね。
あのー、演歌系ですよね。
「まだここで発表は早いんですけど、いろんな人に書いてるんですよ。いいですねー」


作曲はギターで
「まぁ音が、ドレミファソラシド、出れば何でもいいですよ」
あ、鍵盤だったりも。
「その場にあるもので」
詞が先ですか
「えー…なんだろねぇ、どう言ったらいいんだろ。鼻歌だから」
鼻歌で
「フフフフフーン♪がフンフフンフフーン♪になったから、
 そのフンフフンフフーン♪のメロ書いて、
 フンフフンフフーン♪に合った言葉書いて」

あ、もう同時進行で。
「気に入ったフレーズができると、そのフレーズの前後で歌にする。
よく世の中的にはキャッチーだっていうものがありますけど、それができあがると前後のものを作る。
だからいつもアレンジャーに渡すときは1番しかできてないの」

1番だけ。
あとは適当に。
「これは4番まで作っといてって渡すじゃない。
で、そのアレンジ見て、聞いて、自分でイメージできなかったらやんないと。
アレンジ聞いて、いろんなラッパの音だなんだ入ってきたときに、
ラッパの音に合うような詞になってるみたいな。
で、4番までできれば完成と。できなきゃボツみたいな。そういうやり方ですね」

4番っていうのが非常に所さんらしいですね。
(笑)4番って長いですよね。
平均とると4番かなみたいな
(笑)童謡か所さんかみたいな。
「短い歌か、5、6分ある長い歌になっちゃうのねー。どうしても。
長い歌に慣れちゃうと間奏いらないからと。
ただただずーっと6分歌うみたいな、そういうふうになっちゃうんですよ」

語りたい言葉がそれだけあるんでしょうね。
あるいは入れたい言葉が。
「ウチのかみさんに言わせると、"メロつける必要ないんじゃないの?"って」
…(笑)なんでですか
「自分の起きたこととかね、んなことしか歌ってないんだからね、
なにも71年のカマロにトランザムの鼻*2つける歌なんて聴きたくないよと。
"どうでもいいじゃん"っていつも言われます」

(笑)トランザムにしとけよと。
言われたとおりだよと(笑)
「"歌にする意味ないんじゃないの?"ってよく言われるけども、やめられないのこれは」


やっぱり根っこはミュージシャンだっていうことでいいんですよね
「これ?私?
ミュージシャンじゃないな。
ミュージシャンはもうちょっと歌うまいしね、気の利いたもの作りますよ。
これはねぇ、なんだろうねぇ?(笑)」

なんですかねぇ?(笑)
「ただね、アルバムを全部聴くと一貫してないじゃない。
ロックにハマってるわけじゃなし、民謡にハマってるわけじゃなし、ポップスにハマってるわけじゃなし。
ジャンルがでたらめじゃない。
ほんとはロックならロックだけでアルバム作ればロックの棚に並ぶわけじゃない。
ロックの人と競争するわけじゃない。
でもその競争相手が見つからないじゃないですか、こんだけバラバラにやってると。
だからどっちかっていうと環境音楽みたいなところに差し込まれちゃうんだよね

(笑)イージーリスニング
風の音か俺は。
もしくはクイズ番組の看板みたいに使われちゃうとか。
うちの曲の音使われてんの多いですよね。クイズ番組見てると。
それもねー、もうちょっと使って俺に金入れろよと思うけど。ギリギリ出さないように使うね」

短く。はー。


わたし今日ずっとクレームだけ言ってませんか?金剛地さん」
そうですね、なんか、あのー…新たな一面というか(笑)
「ずっと喋ってますけど、曲かけなくていいの?
曲…なにか
「"かけなくていい"とはじめに言ったものの、多少かけてよ?」
いや所さんご自身でいらないという話だったんじゃ
「いらないって言ったってかけてよ!
"まぁまぁまぁ"って言ってよ!
おねがいしますよ」

いや本当にそう思ったんですけどね、
今日時間なくなっちゃいました!
「えぇ?ちょっとまてくださいよ?もう終わりなのほんとに?」
もう話的には時間なんですね。はいもう。
「そうなの?」
ほんとに時間の経つのは早いんです。
何ラジオっぽくやってんの?
(笑)
一応まだあの、売り出し中なんで。ありがとうございます。
「帰れることを祈りますよ」
所さんをお呼びできて、ほんとに私、光栄です。


「駐車場代出してくれるのかな?」
もちろんですとも!
「はんこかなんか押してくれんの?」
はい。チケットちゃんとご用意しますんで
「意外とね、スムーズに帰れないとね、1日がつまんなくなっちゃうんだよね」
もーう、重々に。はい。
次回は車高の高い車で。
「どんなまとめ方なんだよ(笑)」
明日、また、来ていただけると、うれしいと思います。