所さん


ここからは素敵なゲストとトークのバトルを繰り広げる六本木ジャンクション。
今週のゲストはこの方です。所ジョージさんです!
こんにちは、明石家さんまです


ほんとうにTOMORROWにようこそです。およびできて光栄です。
金剛地さんとは歳が離れすぎてるんで、もう金剛地さんもなに訊いていいかわからないでしょ」
そうですねぇ…。まぁ、いろいろ訊きたいことあるんですけど


「僕から見ると金剛地さんは、今の芸能界では珍しいタイプですね」
珍しいタイプ。
「他に並ぶ人がいないからいいじゃないですか」
このへん所さんと近いかなと思ってるんですけど
「前になんか、司会みたいな感じでやってらっしゃったじゃないですか」
アンカーマン
「あれ、よかったですよね。あれウチ見てましたからね」
ありがとうございます。
本当ですかー。ありがとうございます。
「だからこう、キャラクターが並ぶんじゃなくて、
独特のキャラクターがどんどん出てくるっていうのがおもしろいですよね。芸能界はね」

そうですね。
「そう思いますよ」


その独特のキャラクターで生き残る秘訣教えてください。
「…あー。独特のキャラクターって生き残りづらいのよね
(笑)
金剛地さんアレだよね、いつも緊張してる感じがあるじゃないですか。それがまたいいんだよね」
だいたい"緊張してたねー"って言われますよ。
「畳み込んでく、みたいなね。自分の中で勝手に畳み込まれてくみたいなのが。ちょっといいんですね」
だいたいものすごく、追い込まれて、追い込まれて。
"もうダメだ、もうダメだ!"っていう感じになってるんですけど。
「どこ出身なんですか?」
横浜です。横浜の外れの方なんですけど
え?横浜でそういう人育つぅ?
…ですねぇ
「横浜ってもっと涼しい人ばかりいるんじゃないの?」
…や、僕本来涼しいんですけど(笑)
「仕事になるとちょっと畳み込むの?」
ええ。
あのー…クールな方向でいきたいなと思ってたんですけど、
まぁ、ハイテンションでいけと。
いかなきゃ殺すぞと。マネージャーに言われまして。
「あぁそうなの?
でもみなさんハイテンションじゃないですか。いろんな方たちが。
大騒ぎするのが笑いだみたいになってるから、
だからちょっと静かなのもまぁ、いいんじゃないですか。
ちょうどその、静かと行ったり来たりぐらいで、いい感じなんじゃないですか?」

なるほど。ありがとうございます。
「って金剛地さん誉めてもしょうがないんですけど
そうですよね(笑)所さんゲストなんですから
「私を誉めてよ。ゲスト私なんだから」


5年ぶりのニューアルバムですよ。『安全第二』。
「一番レコーディング好きですね。仕事の中で。こんなこと言っちゃなんですけどね」
どの辺が好きですか
「やっぱりアレじゃないですか?
今までなんにもなかったところから出て、作品になるわけだから。
イチからじゃないですか。
私の発想でイチから最後までやってるから、だから好きなんじゃないですかね」

なんか、どういう感じですか。プラモデル組み立てるような…
「ありがちなものとかね、時代に乗ってるっていうのはあんまり興味ないんですよ。
たとえば20年30年して、今の時代を振り返る人たちがいるじゃないですか。2005年2006年とかを。
そのときに、"2006年は面白かったね"て言われたい1人なわけ。
たとえば私が死んで、100年200年経ったときに、この時代の2006年は面白かったと、そういう作品を残していきたいわけ。
軽く流せないような作品を置いときたい

引っかかってしょうがないっていうものを。
「本なんかにしても、
私がただ小説書いてもしょうがないし、ただ面白いことを書いてもしょうがないから、
なにかこう、この時代に生まれたものっていう、それを残したいんですよ。
だから今回出した6分の1のフィギュアで『所ジョージのキャラクターナビゲーション』っていうのも、誰もやってないんで、それを残すと。
その前に出した『四字列語』なんていうのも、四字熟語が江戸時代とか、もっと昔に作ったものを振り返るわけじゃない、みんな。
いまだに使ってるでしょ?そうすっと江戸時代に作った人は大喜びだ。100年以上経って使ってるんだから。
だから今の時代になにか新しいもの作っとかないと、振り返ったときに2006年飛ばされちゃうじゃない。
でしょ?
だから大事なことなんですよ。変わったことやるっていうのは。
変わったことっつっても、枠から外れた犯罪じゃしょうがないのよ?

そりゃそうです
「そんなもの振り返られたくないからね?(笑)
枠内で、なんとかギリギリ感で、なにか新しいものを探ってるわけですよ」

で、メジャーとして流通できる、大きなものになりうるということなんですね。
「もったいないしね。みんな見逃してるのがね。
なんだって面白いし、なんだって遊べるしね。
それをみんな見逃してるんで、もったいないなと思って」

その見方、遊び方を教えてあげるという。
「私が、皆さんが残したものを拾って、これをもうちょっと違う料理にしましょ、みたいな。
もったいないんだもん、だって」

なるほどなるほど。


人の使わないものっていうのは、そんなにいっぱいありますか
「いっぱいあるねー。毎日あるもん、だって。」
毎日。
「ウチのかみさんがタバコ吸うんですよ。私もタバコ吸うんですよ。
毎朝私起きちゃ、かみさんの灰皿をいつも掃除するのね。きれーいに。
朝起きて灰皿がきれいだったら気持ちいいでしょ?
それを俺はかみさんにいいことしたって勝手に思ってるわけ。
これは毎日やるわけ。
気持ちが変わっちゃうと、拭かされてるとかね、
"なんで俺はかみさんの灰皿拭いてんだろ"って方向に行っちゃうとつまんないけど、
かみさんにいいことしてるって思う限りは、楽しくてしょうがない。
だから世のお父さんがゴミ出すのも、"なんで俺がやらなきゃいけないんだ"って方向に行っちゃうとつまんないけど、ゴミ出すことが楽しくなればいいわけ。
"今日は右手一本で出してやる!"とかね」

楽しみ方、秘訣。
「"今日は回しながら出してやる"とかね。そういう工夫だよね。
これが俺の血となり筋肉となるって思うと楽しいじゃないですか」

はい。


「…あれ、今ちょっと思ったんですけど、
J-WAVEっぽい放送したほうがいいよね?」
ま、J-WAVEっぽい放送、した…ら、いいかもしれませんね
「今時事放談みたいになってなかった? ダメだよこれ」
大丈夫ですよ?
「ダメダメダメ。もっと若者にグッと来るような」
若者にグッとくる話を。
「もっと弾むようなね!J-WAVEだもの!もっとWAVEしてかなきゃ!
WAVEうってきましょうか
「今だいぶやってから気づいちゃった」
(笑)
昨日一昨日の放送返してくんない?
(笑)
「おねがいしますよ!戻ろうよ!」
(笑)戻りますか
「ダメダメダメ、ジジくさい!なんか言ってること!」
ジジくさいですか?(笑)
こりゃいかん!大失敗だ!
あはははは!(笑)


あの、じゃぁ若者っぽい番組ということで、
音楽を紹介したいなって思うんですけど、この『安全第二』から。
「20曲も入ってるんですよねこれ」
20曲入りですよ!約5年ぶりのアルバム。
「すごいよねぇ。
この『なんか想像』って沖縄の音あるじゃないですか。
これすごいですよ、胡弓、ウールーチンですよ?」

ウールーチンさんが弾いてる!
世界的胡弓の名手といわれた、ウールーチンさんが弾いてるんですよ?
レコーディング、ちゃんと金かかってるじゃないですか。
あたりまえですよ!
で、ウールーチンさんがですね、"君の三線はピッチがあってない"と。
"だからチューニングし直してから録りなおししてやってくれないか"ってきたんだけど、
"やだ"と。
もう録音しちゃったんだから。
"あなたがこのピッチに合わせなさい"と」

(笑)
「"胡弓なんだからいうこときくでしょ?"っていう感じでね。で入れてもらったんだから」
へー!
「すごいよ。はじめ聴いたときは胡弓が邪魔なんだけど、2回聞くといい感じになるのよ
"2度聴け"。(笑)
「1回目はね、ちょっと胡弓がグッとくるから。
ミキサーの人も世界的な人を前に出すから。どうしても」

まぁそうですね。ゲストですからね。
「ちょっと邪魔なんだけど。2回目からいいから
2回目からは(笑)
「これ今日1回聴いて、であなたが持ってるアルバムでもう1回聴くと」
じゃあ曲紹介をおねがいします
「やってくださいよ、J-WAVEっぽく。やってやって?
♪なんかー想像、アーイーヤ♪」

(笑)
えーでは、僕のほうから、僭越ながらご紹介させていただきます。
所ジョージさんで、『なんか想像』。


※曲:所ジョージ「なんか想像」


「『涙そうそう』じゃないですよ。なんか想像ですからね」
沖縄的なものが全部入ってる。(笑)
「入ってますねー。
いやー、原曲越えるね。原曲ってコピーかこれは!

(笑)原曲って言っちゃマズいですよ。
「レコーディングに使ってるのはお土産用の三線だからね」
なぜそうしたんですか
そっちの方が音が面白いから
"ボローン"みたいな
「"テン・ト・テ・テン・ト・テ"みたいな、"響かねーなー、あんまり"っていう。
いい音色なんかにしちゃダメなのよ。いい音色は自分だけで楽しむっていうね」

家で。(笑)
「そういうことですよ!もったいない」
"もったいない"!ははは!(笑)
「なかなかださないよ?」
"聴かせてられるか"と。(笑)
「なかなか出さないよ私は。お土産用で満足しろよと。こういうことなんですよ」


そしてその、"2度聴くといい"という話もわかりますね。
最初いきなり、音でかいです。胡弓。(笑)
「そう、でかいでしょう?
世界的名手が弾くとねぇ、ミキサーも下げづらいんだろうね。どうしても。
グッと入っちゃうんだよね。うすーく入れりゃ気がきいてるんだよねアレね。ほんとに。
"ウールーチン!"って出てきちゃうんだよこれ」

にゅいーんと!


所ジョージさんお迎えしてお話伺ってます。
「いつもこんな感じなの?ゲスト呼んで」
や、こんなの初めてです(笑)
「いつもゲストはどんな感じで喋ってんの?俺そういう感じにするよ。
もっとゆっくりなの?」

まぁ…構成がまずあって、それに即して。
「じゃ質問とかもあるの?」
ある程度ありますよ。
「じゃそうしようよ。質問されたら喋ると。
そのやりとり。これにしよう」

それにしましょう。はい。
「もうだいぶ遅いけどね」
もう締めの時間ですか?じゃ木曜にやりましょう。最終日に。
「じゃあ忘れずにやりましょう」